キシロオリゴ糖


キシロオリゴ糖

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キシロオリゴ糖は、アルドース(アルデヒド基)の五炭糖(ペントース)であるキシロース(xylose)が2〜7個程度、 β-1,4結合した構造を持つオリゴ糖で、アラビノース((arabinose)やグルクロン(glucuronic acid)酸などの側鎖を持つこともあります。


※構造式でその物質のメインフレームである「主鎖」から枝分かれしている炭素鎖を「側鎖」と呼びます。



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キシロオリゴ糖はキシロース(木糖)として、自然界で食物繊維として穀物や野菜・果物をはじめとする多くの植物に含まれています。


キシロースが直鎖状に結合している「キシラン」から精製されることが多いようです。


キシランは主にトウモロコシの芯や綿実・もみ殻を原料として生成されキシラナーゼ酵素などによる分解から精製・濃縮を行い 液体になったものを結晶化して粉末のキシロオリゴ糖にしていきます。


※難う蝕性(虫歯になりにくい)甘味料として知られるキシリトール (xylitol)もキシランを原料にして キシロースを還元反応等を使って生成されることが多いようです。
ちなみにキシリトールは虫歯だけでなく、そのカロリーの低さや吸収速度の遅さから血糖値の急上昇から インスリン反応を引き起こしにくいため糖尿病の方には向いているといわれています。


甘味としては砂糖と同質の癖のない爽やかな甘味で、甘味度としては製品によって違いが出てきますがおおよそ砂糖の25〜40%程度で、 カロリーは約50%といわれています。


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また、安定していて加熱や低pH(酸)に強いため酢を使った健康飲料などには向いていますし、 チョコレートやキャンディー、グミ等の菓子類や健康食品等多方面で使用されています。


そして、便の水分量を調節した整腸作用やカルシウム(Ca)、マグネシウム(Mg)等のミネラル分の吸収促進効果の他に、 継続摂取すれば他のオリゴ糖に比べてより少量でビフィズス菌増殖効果が得られ腸内環境を改善する働きがあるため 「プレバイオティクス」として錠剤のサプリメントなどの健康食品としての需要も近年拡大しつつあるようです。
もちろん消費者庁の特定保健用食品(規格基準型)の成分として基準が設定されています。



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オリゴ糖

オリゴ糖が配合されている商品のご紹介です



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