「日和見感染」とは宿主が健康な状態ではビタミンを合成して有用な働きをしたり、
そこまでではなくても無害に近いとおもわれていたりしていた細菌などが、
宿主であるヒト(生体)の抵抗力が低下した時や悪玉菌と呼ばれている
ウェルシュ菌、大腸菌、
ブドウ球菌等が乳酸菌などの
善玉菌に対して数的優位に立つと病原性を発揮したり、それらの悪玉菌と一緒に、
腐敗物質や発がん性物質を生成したりすることを言います。
※大腸菌は毒性株と無毒株がありますが、
悪玉菌の仲間としました。
ちなみに無毒株は日和見菌に入ります。
もちろん、これらの菌は日和見菌と呼ばれている仲間ですから、
一般に悪玉菌に比べれば病原性は低く、
直ちに宿主に大きな健康被害をもたらすことは少ないようです。
気をつけるのは、抗ガン剤や放射線治療等により白血球が減少してしまった場合や、
病気や手術で抗生物質や免疫抑制剤などの使用して体内の菌のバランスや免疫機能が崩れてしまった時、
そして、食事等の生活習慣やストレス、加齢などで体力や免疫力が低下した時などは、
常在菌のバランスを崩した結果としてこれらの菌が感染症を引き起こし
人体に悪影響をもたらしてしまう可能性があるということでしょう。
特に、病原性の強い菌を殺すために抗生物質を使い続けると「耐性菌」と呼ばれる使用されている薬品(抗生物質)
に強い菌が増殖しだしてこれまでは殆んど無害だったものが病原性を発揮すると言うのは良くみられるようです。
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