フラクトオリゴ糖


フラクトオリゴ糖

フラクトオリゴ糖


グルコース (glucoseブドウ糖)1個に、フルクトース (fructose果糖)1個が結合したショ糖(砂糖)に果糖1個〜3個結合したもので、 1個結合した「ケストース」2個結合した「ニストース」3個結合した「フラクトシルニストース」と、 果糖の結合が多くなるほど効果が広く遅くなるのが特徴です。


通常はショ糖(砂糖)を酵素により転移・精製・濃縮の後、結晶化して粉末のフラクトオリゴ糖にするのですが、 チコリの根やタマネギなどに含まれている多糖類の「イヌリン」から精製することもあるようです。



       画像

フラクトオリゴ糖は「難消化性」と言って胃などの消化酵素で分解されにくいために、 低カロリー甘味料に用いられることが多く、通常は砂糖を原料に酵素変換で生産されますから、 味も癖のない砂糖に似たもので、砂糖に比べ甘味は30%ほどカロリーが50%ほどといわれています。


耐熱性も砂糖と同程度なのですが、低pH(酸)にはあまり強くないので食品に配合した状態なら 問題ないはずですが、自宅で甘味料として調理などに使用するときは少し注意が必要かもしれません。


画像

通常の食物としてはアスパラガス、ごぼう、タマネギ、ねぎ、バナナ、大豆、にんにく等に多く含まれていますから、 これらが好きで毎日のように食べているという方はあえてフラクトオリゴ糖を加工食品やサプリメントで摂らなくても良いと思いますが、 あまり食べないけれど腸内のビフィズス菌等の善玉菌を活性化させ 腸内環境を低pHに維持して整腸効果を期待したいという方は、出来れば消費者庁の「トクホ(特定保健用食品)」 に指定された加工食品やサプリメントをお勧めします。


※フラクトオリゴ糖は上記の様な通常の食物にも含まれてはいますが、 腸内の善玉菌を活性化させての整腸作用というような特定の効果を期待するのには、 含有量が余りに少量なので効率が良くないのです。


難消化性のフラクトオリゴ糖は「プレバイオティクス」として、ほとんど消化も吸収もされることなく大腸まで到達して、 そこで初めてビフィズス菌の増殖のための「ビフィズス菌増殖因子」として作用します。


増殖因子としてのフラクトオリゴ糖によりビフィズス菌が増えれば、 そのビフィズス菌によって産生される有機酸も増加してくるため、 pHは低下(酸性になるのです)してきます。


腸内が酸性に傾けばミネラルであるカルシウム(Ca)やマグネシウム(Mg)が溶けやすくなるので、 結果としてカルシウムやマグネシウムの体内吸収を促進すると言う訳です。


ただ、それにもかかわらず摂取後の血糖値上昇はほとんど見られずインスリン分泌への影響も少ないといわれています。 その上、ビフィズス菌の栄養にはなっても虫歯菌の栄養にはならないため 虫歯になりにくいという側面も持っています。


高脂肪、高タンパクの食事により腸内環境が悪玉菌優位になればそれに伴い、 血糖値の上昇や高脂血症からの動脈硬化、免疫機能の低下等が際立ってきます。


腸内環境の改善が現在や将来における自分自身の健康の第一歩です。



関連ページへ
ビフィズス菌
悪玉菌
免疫

オリゴ糖が配合されている商品のご紹介です



HABA 「ビフィズスミックス150億」




150億個のビフィズス菌の他、整腸効果が期待されるラクトバチルス属アシドフィルス種、 免疫機能に良い刺激を与えるエンテロコッカス属フェカリス種 等の複数の乳酸菌をミックスした商品です。
プレバイオティクスとしてビートオリゴ糖を併せて配合しています。

※詳しくは、上記の画像リンクから公式サイトに入るか、下記の詳細ページにてご確認ください。

「ビフィズスミックス150億」詳細ページへ