腹部の不快症状


お腹周辺の不快感

下痢や便秘、腹痛やお腹の張り、膨満感に血便など、健康な人でもしばしば経験することがあることですが、 長引けば普段の生活にも支障をきたしますし、排便のサイクルや便そのものが急に変化して来たら、 何らかの病気を考えなければならないかも知れません。


普段からの健康診断でも「便潜血反応検査(肉眼では見えない微量の血液が便に含まれているかの検査)」は行われることが多いので、 気になる症状がある人は、健康診断の結果も参考にして、医師に相談してみることをお勧めします。


ここでは良くみられる腹部の不快な症状と関連する可能性の高い病名を挙げますが、 これ以外にも腸やその周辺の病気は沢山あります。


同じ病名でも症状が患者ごとに異なる場合も珍しくないといいますので忙しい方は時間をさくのも大変でしょうが 健康診断などはなるべく受けた方が安心できますし、腹部の場合は特に「便潜血反応検査」が比較的簡単でしかも確実な 検査結果が得られやすいので機会があればお勧めします。


特に40歳以上で検査を受けたことがない方はぜひ挑戦してみましょう!
異常があれば早期発見ですし、何も異常が無ければこの上無い安心が手に入りますョ。



過敏性腸症候群

腸に明らかな病変が無いのに、腹痛や長期の下痢・便秘を繰り返す病気で、20〜40歳代に多く、 日本人では10%以上に認められるとも言われています。ストレスとの関係が指摘されていますが、 詳しい原因は現在のところ良く判っていないとされています。



関連ページへ
過敏性腸症候群

大腸ポリープ

日本人の40歳以降では40%程度の割合でみられる、大腸に発生する良性の腫瘍で、血便や便通異常などの症状が見られるので、 便潜血反応検査で陽性の人は注意が必要です。


良性とはいえポリープは大きくなると、がん化したりする場合もありますから「ポリープだからと」安心はできません。



関連ページへ
大腸ポリープ

炎症性腸疾患

腹痛、下痢、便秘、血便、発熱などの症状があり10〜30歳代に多く発症が見られる、 腸に重度の炎症・潰瘍が発症するもので「潰瘍性大腸炎」「クローン病」とも難病指定されています。




憩室症

腸壁に袋状のへこみが出来てしまう状態で、欧米型の食生活や加齢が主な原因と考えられています。
ただこの病名最近案外目にするようになりました、やはり増えているのでしょうか。


抗血栓薬などを服用していると憩室(へこみ)から出血することもあり、 憩室炎では下痢・便秘、腹痛・発熱、血便などの症状が生じる場合もあります。



関連ページへ
憩室症

大腸がん

日本では50歳代以降に多くみられ加齢と共に増加傾向がある大腸に発生する悪性の腫瘍で、 症状としては便秘や便潜血反応検査の陽性などがあるのですが、初期には無症状の事もあります。




膵臓疾患

膵臓の疾患等で膵臓の機能低下が現れると、脂肪や蛋白質の分解に支障が出て来るため下痢・消化不良等が起きてきます。
膵臓は背中に痛みがある場合が多いのですが、みぞおちが痛いと感じる事もあるようです。




※暗黒の臓器

小腸はかつて「暗黒の臓器」と呼ばれていたほど開腹以外の観察手段の無い場所で、 病気もほとんど無いものと考えられていたのですが、 最近では内視鏡や検査技術が発達しきたおかげで、リンパ腫、GIST、小腸クローン病等 様々な病気があることが次第に分かるようになってきました。


また、ノロウイルスやO157などの消化器官の感染症も近年多くみられる様になって来た 為に下痢や便秘などのお腹の症状を軽く考えずに、 このような知識を身に着けておくことは大切なことだと思います。



腸の病気には、下痢や便秘と言う症状が良く出てきます。
病気になったから、下痢や便秘になるのか?下痢や便秘をするから、病気を誘発してしまうのか?
人によっても違いますから答えを見つけるのは難しいでしょう。


でも、予防として常日頃から消化器官を整えておくことは、健康を維持する上でもたいせつなことです。


ストレスを和らげることも必要ですが、乳製品やサプリメントを使って腸を整え、 少しでもバランスのとれた食事を心がけてみる事も重要な生活習慣だと思います。




下記では整腸作用が期待される乳酸菌などのページをご紹介します

ビフィドバクテリウム属(ビフィズス菌)は、 整腸作用の他にコレステロール対策や免疫機能の向上に効果が期待されています。
ビフィドバクテリウム へリンク


ラクトバチルス属は、整腸作用の他にピロリ菌抑制効果があるとされ、胃にも良い乳酸菌です。
ラクトバチルス へリンク


ラクトコッカス属は、整腸作用もさることながら、 免疫細胞を活性化するプラズマ乳酸菌として有名です。
ラクトコッカス へリンク


ラクトコッカス属乳酸菌を使用しているプロバイオティクスに、 カスピ海ヨーグルトがあります。
整腸作用、免疫機能の活性化の他、アレルギー改善・メタボ対策・糖尿病などの生活習慣病に対しての効果が期待されています。
カスピ海ヨーグルト へリンク